ローンorリース、新車or中古車、徹底比較

介護タクシーを開業するにあたって導入費維持費は大変気になる事であります。

一括購入が安い?新車?中古車?リースは初期費用が低い?ローンは審査が通る?税金?会計処理や減価償却?

様々な要素があります。どれが一番お得かは、置かれている状況によりますので、断定は出来ません。

介護タクシーの車種の選び方について、詳しくはコチラ!

ではそれぞれの制度で車を購入した場合どうなるか、大阪で介護タクシー(福祉タクシー)開業運営を専門としている行政書士が徹底解説します。

この記事を最後まで読むと、新車、中古車、ローン、リース等で車を購入するとどの様になるかがわかります。

介護タクシーの設備・施設で許可が取れるかのチェックについては、下記LINE、またはお電話で「初回無料相談希望」とお申し付け下さい。弊所から回答申し上げます。

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自動車の資金によって許可に必要な資金が変わってくる

介護タクシーの許可のためには一定以上の資金が銀行の残高に入っている必要があります。

資金をいくら積まなくてはならないかは、ルールで決まっています。

  • 新車
  • 中古車

車体価格も資金計画を大きく左右しますが、これをどういった方法で入手するかについても大きく左右します。

  • 一括
  • ローン
  • リース

以下の項目で詳細説明しますが、ローンよりリースの方が積んでおく資金が少なくて済むという条件があります。条件を知って事業計画を立てる事をお勧めします。

介護タクシーの開業のための資金のほか、人数や設備も含んだ全条件については下記の記事もご参照下さい。開業には「ヒト・モノ・カネ」が必要です。

介護タクシー開業のための全条件詳しくはコチラ

まず車種を選ぶ

車種については主に下記の三種類が代表的です。

  • 軽自動車バン
  • ミニバン
  • ハイエースなどの大型バン

購入費用もありますが、税金などの維持費も変わってくるので加味して選びたいです。

車種の維持費について、詳しくはコチラ!

車両の購入費は開業申請の資金計画に計上する

車両既に持っている場合以外は、車両の購入費をルールに則って書き込まなければなりません。

介護タクシーの資金計画のほとんどは車両費になります。資金計画の額が下がると、求められる残高証明の額が下がるのでかなり楽になります。

下記のようなルールになっています。

開業時の自動車以外の資金計画については、下記の記事も御覧ください。

介護タクシー開業の資金の条件詳しくはコチラ

一括購入

既に買った場合は、「所有者」「使用者」が自分になっている車検証があれば許可が下ります。

この場合、既に持っているので車両購入費の部分は0円でOKです。

これから購入予定の場合は、車両購入費の全額を資金計画に計上しなければなりません。

車種によりますが、150万~300万程度です。申請前に買った場合は車検証、買って名義変更がまだの場合は旧持ち主の車検証、領収書等を添付します。

ローン

ローンの場合は、すくなくともローン残債の半額は資金計画に計上しなくてはなりません。

ローンの途中の車を介護タクシーに使いたい場合は、残りの支払額の半額でOKです。これはメリットありです。

ただ、これから買う場合は、何年後かに使うお金まで残高に入れておかなければならないので、正直あまりメリットはありません。

リース

12ヶ月分のリース支払い額を計上します。

リースの場合も12ヶ月分の額だけ計上しておけば良いです。

リースはリース支払額がそのまま経費に出来ますので会計処理が楽です。ローンの場合は車の車体価格を減価償却させる事になるので多少複雑になります。

介護タクシーの営業車を購入する方法を検討する

営業車を購入するにあたって迷うポイントと言えば「新車か中古車」「ローンかリース」で、まず迷うことになるでしょう。

というわけで、条件の比較をしてみたいと思います。

新車or中古車

新車

○要望通りに出来る
○故障の心配が少ない
○車検の頻度が低い
○部品がある、修理が出来る。
✕納期が長い

中古車

✕ハズレがある、目利きが必要
✕古い車種だと修理が出来ない
✕古すぎると税が高くなる
○納期が早い
○比較的安価

こうしてみると、新車のほうがメリットだらけのように思えます。

しかし、2023年現在でも半導体不足からくる新車不足は続いており、納車1年などはざらになります。

翻って中古車については、介護タクシー事業者からの払い下げ、介護用の自家用車の払い下げが結構市場に出回っているので、選択の余地はかなり広くなっています。

新車が早く手に入るなら新車の検討の余地がありますが、数ヶ月、下手すれば数年です。待っていられない場合は中古車も選択肢に入れることをお勧めします。

ローンorリース

ローン

ローンには何種類かあります。

車の購入という用途限定のローンは総称として「オートローン」と呼ばれます。その中で何種類かあります。

銀行系マイカーローン

○金利が安い
○付属品の購入や車検代も用途範囲
○車は自己所有になる、完済前に売却できる
✕銀行に行って自分で組む
✕審査が厳しい

信販会社ローン

ディーラーと提携している信販会社のローンになります。

○審査は銀行系より甘め
○ディーラーと継続的な付き合いがあると有利
○ディーラーが組んでくれる
✕車体購入費用のみが対象
✕返済が終わるまでは車はディーラーの所有、完済前に売却できない
✕銀行系より金利が高い傾向

ディーラーと提携しているため、ディーラーと継続取引があり、過去にローンの返済を滞りなく行った等の実績がある場合、ディーラーと信頼関係が出来ていれば審査の時に有利になります。

販売会社独自のローン

販売会社が自社で行っているローンです。

販売会社は金融会社ではないので、金利はつけられませんが、別の名目で結構な手数料が取られます。

審査は銀行系のローンより甘めになりますが、そもそも行っている所が少ないです。購入予定のディーラーにお問い合わせ下さい。

ビジネスローン

自動車購入用途専用のオートローンではなく、単純に金融機関より事業資金の借り入れを行い、それを車両の購入に当てる方法です。

介護タクシー事業者が、営業車を購入するという設備投資を行うので、当然対象内となります。

  • 各金融機関
  • 政策金融公庫
  • 信用保証協会
  • 商工会議所
  • 自治体

上記のような機関が様々な事業用融資を行っています。

条件については様々になるので、各金融機関にお問い合わせ下さい。

リース

○会計処理が簡単。全額経費にできる。
○リースの期間が長いほど安い。
○所有はリース会社なので、税金関係の手続きは無い。
○プランによっては車検や消耗部品代もリース代の範疇になる。
✕基本的に期間満了(5年~7年契約が多い)まで解約できない。
✕任意保険は自分でかける
✕最終的には購入より金額がかかる傾向がある

そしてリース期間が終わった後は下記の3パターンです。

最後に残額を支払って買い取る契約

ローンの頭金とは逆パターンで、最後に残存価格を一気に払って買い取る契約もあります。最後に多く払うという事で、月々のリース代が安価になります。

買い取らない契約

最後に買い取らない事前提になるので、月々のリース代が高くなります。

再リース

再リースは大概出来ます。延長してリースし続けます。ただ、5年~7年乗った車をもう5年~7年乗るということになると、修理等も増えてくる事が予想されますので、修理費の負担等の契約は確認しておくことをお勧めします。

残価設定ローン

「最後に残存価格を支払って買い取りをするリース」とほとんど同じ形態のローンとして「残価設定ローン」という物があります。

システムがほぼ同じで、頭金ではなく最後に沢山返済するシステムになります。

例えば300万の車を「最後に100万払う」という契約で、200万を分割払いにすることで、月々の返済額が抑えられるというシステムです。

金利は300万にかかりますので、返済計画のチェックが必要です。

ローンやリース、融資について事業計画に迷ったら

  • 営業車をローンにするかリースにするか迷っている
  • ローンにする場合、どう借りたらいいか迷っている
  • 事業用融資を検討している

等、創業計画に迷っている場合はご相談ください。補助金や公庫、金融機関の制度など、創業に関する情報を専門の行政書士がお伝えいたします。

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まとめ

  • 新車と中古車だと、メリットは新車のほうが多いが、納期が遅い。
  • 事業用自動車だと、リースでもローンでもそれぞれメリットがある。
  • ローンは会計記帳が複雑、リースはそのまま記入すれば良い。

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人員、物件については揃える前から相談を依頼して頂いて構いません。どのような物件と人員にすれば良いかご案内させていただきます。

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