2023年8月時点での情報になります。アプリのようなIT情報については、日進月歩です。すぐ情報が古くなるので日付を明記します。
タクシー配車アプリという物があることをご存じの方も多いと思います。
一般タクシーで言うと「GO」や「DiDi」等が有名です。
ではこれらのアプリで介護タクシー(福祉タクシー)を利用することは出来るのでしょうか。
当記事は、介護タクシー開業・運営に特化した専門行政書士が執筆しています。
日本行政書士会連合会 登録番号21260549
大阪府行政書士会所属 会員番号008156
一般タクシーの配車アプリ
結論から言うと「GO」や「DiDi」等では介護タクシーを呼ぶことが出来ません。
という事は、介護タクシー業者側もこれらのアプリに登録することが出来ません。
乗客の制限等の問題でシステム的に難しいのか、需要がまだ足りていないのか、原因は明記されていませんが、介護タクシーには対応して頂けていない様子です。
ただ、車いすご利用の乗客側からは
タクシーアプリ『GO』 スライドドア車両指定や、車いす指定が可能となる新機能「サービス指定」を一部エリアからスタート
東京、神奈川、京都の一部からだそうですが、上記のサービスがあります。
介護タクシーは呼べませんが、UDタクシーのような車いすが乗車できるタクシーは呼ぶことが出来るようです。
介護タクシーの配車まであと一歩という感じです。
介護タクシー専用配車アプリ
これも結論からいうと実証実験段階です。
下記の地域で実証実験がされました。
宜野湾青年会議所「ユタクシHigh yaaa」
宜野湾つまり沖縄県です。
「宜野湾市」「中城村」「北中城村」の3自治体限定で配車アプリの実証実験が行われました。
行った結果どうなったか、今後本格化されるかまでの情報はまだありません。
青年会議所、つまり民間がこのような実験を行っています。こういう活動が広がっていけばいいなと強くに思います。
神戸市消防局「さぽのる」
2018年と割と早い段階で介護タクシー配車アプリの実証実験が行われました。
これは消防局が行っており、介護タクシーや民間救急を含む業者の病院への搬送について、配車をして行こうという意図での実験だったそうです。
神戸市消防局「おくる電」
配車アプリとは違いますが、AIによる民間救急及び介護タクシーのマッチングシステムになります。
以前ご紹介した「♯7119」救急安心センターで「救急性はない」と判断された場合、この「おくる電」を紹介される事があります。
救急車を呼ぶのか、呼ぶまでもないことなのかを判断に困った場合、電話番号♯7119に電話して相談してみましょう。
「おくる電」は音声対応のAIで、こちらの音声で条件にあった民間救急及び介護タクシーを3社ほど紹介してくれるシステムです。
勿論、救急安心センターから紹介されなくても、救急じゃないと自分で判断したら直接おくる電にかけても構いません。
神戸市は特に救急車の逼迫の防止対策にかなり力を入れており、その旨クラブハウス等でも発信されていたりしています。
救急車の逼迫については全国レベルの話になりますので、こういった対策も全国に広がればと願います。
神奈川県で介護タクシーアプリ配車事業支援が採択されました
2022年にも神奈川県の湘南鎌倉エリアで徳洲会病院を中心に配車アプリの実験を行われていました。
これにより得られた結果で、2023年の「神奈川県県内産業DXプロジェクト支援事業」に採択され、県からの支援により介護タクシー配車アプリ事業がより早く進められる事になります。
この事業は株式会社アイネット(横浜市)のシステム会社の案が採択されたようで、システム会社が中心となって行われる事業となります。
※株式会社アイネット、プレスリリースより抜粋
介護タクシーの弱点としましては
- 個人事業の方が多く、中心となる配車センターが無い(少ない)
- 流し行為(街で利用者を拾う)ができず、予約のみの受注である
- 何せ数が少ない、予約が取りにくい
これらの弱点を補ってくれるのが配車アプリの存在です。
利用者本人はアプリを使いこなせない年代の方だとしても、ご家族の方がこういったアプリをを利用して予約を取られる状況も少なくなく、これがアプリ化されれば利便性はかなり高まると見込まれます。
2023年8月現在で、まだ事業が採択されたばかりですが、これが完成し、全国展開されることとなれば事業者利用者両方の利益になる事が期待されます。
続報出ましたら、当HPでもお伝えさせていただきます。
結論:介護タクシー配車アプリは現在開発中
2023年8月現在では、介護タクシーの配車公式アプリはありませんが、開発に向けてどんどん進んでおり、加速しています。
一般タクシーの配車アプリで介護タクシーを呼ぶことは出来ませんが、介護タクシーアプリの開発は急がれています。
おそらくこれも、我々が高齢者になる頃には叶っている話になると思いますが、それが早く叶うか遅く叶うかという違いだけだと思います。
現在の高齢者はアプリ等を使い慣れている方は少ないと思いますが、ご家族が予約する等のシーンも増えて来ますし、アプリを使い慣れた世代が高齢者になる時が遅かれ早かれ来ます。
事業者としてもそういった時代の変化に対応出来る準備をしておきたいですね。
まとめ
- 介護タクシーは一般タクシーの配車アプリでは呼べない
- 介護タクシー専用の配車アプリはまだ実験段階
- 介護タクシーの利用者もアプリを使いこなせる世代ではない
- 今後、遅かれ早かれ増えることが予測される
下記に当てはまるなら「初回無料相談」ご検討下さい
- 介護タクシーの開業を検討している
- 訪問介護・看護の他に介護保険外のサイドビジネスを考えている
- 障害者福祉事業の他に国保連外のサイドビジネスを考えている
- 介護のスキルを活かして独立したいと考えている
- 開業したいけど何が必要かよくわかっていない
- 物件はあるけど、これで許可が下りるか知りたい
- 現在介護事業を行っていて、サイドビジネスを考えている
- いつも頼んでいる介護タクシーの予約が取りにくい、自前で1台持ちたい
- 男性ヘルパーの活躍する場を更に増やしたい
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