ケアマネのシャドーワークと介護タクシーのマッチング

2025年4月財務省より下記のような提言が出されました。

財務省提言・ケアマネのシャドーワークを保険外サービスに(介護ニュースjoint)

これにより業界内外で「ケアマネージャーのシャドーワーク」がかなり話題になりました。

業界外の方、まだ介護に関わった事の無い方だと

  • ケアマネージャーは何をする人なのか
  • シャドーワークとは何なのか

上記は全くわからないと思います。ケアマネのシャドーワークとは何なのでしょうか。これと介護タクシーのマッチングとはどんな形にすればよいでしょうか。

当ページは介護タクシーのトピックを専門として扱っていますが、この問題に介護タクシーは関われるのでしょうか。

今回は私からの提言となります、介護保険については専門外ですが、介護タクシーがケアマネシャドーワークの解消に一役買えればと考えています。

介護タクシーの開業や救援事業など詳しく知りたい場合「初回無料相談希望」と下記LINE、お電話でご一報ください。弊所からご連絡差し上げます。

友だち追加

LINEでのご相談は無料です。

介護タクシー問合せお電話コチラ

土日祝電話対応行っています。

本来のケアマネージャーの業務とは

そもそもケアマネージャーはケアプランを作成する人です。

要支援・要介護に認定された介護保険の利用者が、介護保険サービスを適切に受けられるようプランを作成し、支援するのが役割となります。

つまり介護保険をこれから利用しますというタイミングの序盤で、利用者やそのご家族はケアマネージャーさんと触れ合うことになります。

利用者の窓口になるので「範疇かよくわかんないけど、とりあえず一番最初に相談する」という立ち位置に嫌が応にもなってしまいやすいです。

保険外サービスとは

介護保険適用以外でサービスを受け、自費で料金を支払うというサービスです。

介護保険サービスは、介護保険に指定された事業者が、ケアマネージャーの作ったケアプランに則ってサービスを提供し、うち何割かが介護保険から支払われます。

それに対し、保険外サービスは全額自費のサービスです、要は単純に家事支援だったり見守りだったり、書類作成代行だったりします。

シャドーワークとは

まずシャドーワークの言葉の定義は下記のようなもの問いわれています。

シャドーワークとは、専業主婦の家事労働など基本的に報酬を受けない仕事で、誰かが賃労働をすることのできる生活の基盤を維持するために不可欠な労働を指します。

オーストリアの哲学者、イヴァン・イリイチの造語

「主婦がやっている名もなき家事」みたいなトピックは定期的に話題になりますが、ケアマネージャーにもシャドーワークは多々存在すると言われています。

ケアマネのシャドーワークの例

ケアマネージャーのシャドーワークとは具体的にどんな物があるでしょうか。

ケアマネージャーのシャドーワークの例と統計

国から出ている上記の資料などで多いものは網羅されていますが、私はこれを3種類に分類出来ると考えています。

道義上や便宜上でケアマネージャーがやらざるを得ないもの

  • 安否確認、見守り(モニタリング除く・主に緊急)
  • 利用者やご家族の介護に関すること以外の相談
  • 災害発生や災害危機時の声掛け、安否確認

これらについては、ケアマネージャーしか出来ない物や、人道上断ることができないものです。

日常生活の支援

  • 安否確認、見守り(定期的なもの)
  • 入退院時の生活用品等の調達
  • 保険外の送迎
  • 部屋の片付けなどの家事支援
  • 雪かき除雪
  • 利用者のペットの支援
  • 徘徊時の捜索
  • 郵便宅配便の受取、投函
  • 救急搬送時の同乗
  • 通院同行
  • 買い物代行
  • 公共料金の支払い代行
  • 院時の付き添い
  • 医師の説明同席
  • 介護タクシーの予約

上記が主にケアマネージャーさんを圧迫していると言われる日常支援の例で、ケアマネージャーのシャドーワークと言われている物の根本です。

本来、困難な資格を取得してケアプランを作成するという他の方に出来ない職務を行うケアマネージャーさんが、本来行う業務以外での仕事で圧迫されています。

これをケアマネージャーでない所が巻き取ってあげることが出来ればケアマネージャーの負担はかなり減ると見込まれます。

特に送迎などは運送業法に触れる可能性がありますので、極力断っていただいた方が懸命です。途中事故にあったような場合ですと責任が負えなくなります。

介護タクシーの開業や救援事業など詳しく知りたい場合「初回無料相談希望」と下記LINE、お電話でご一報ください。弊所からご連絡差し上げます。

友だち追加

LINEでのご相談は無料です。

介護タクシー問合せお電話コチラ

土日祝電話対応行っています。

役所や手続き関係

  • 介護保険以外の諸手続き
  • 代読・代筆
  • 財産管理
  • 入退院時の手続き支援
  • 生活費等、日常的な預貯金の引き出し、振込代行
  • 入院入所の身元保証
  • 死後事務
  • 医療同意
  • 土地や相続に対する手続き
  • 申請書類作成、減免手続き

上記については、ケアマネージャーの職務でシャドーワークとしてやるには重すぎます。ですが、実際ケアマネージャーがシャドーワークの範囲内でやっている場合が多いという統計が出ています。

これらの手続きで不備があって、無報酬で頼んだケアマネージャーに責任を問うような利用者やご家族がいれば、それはきつい言い方をするとカスハラレベルです。本来然るべき所に有償で依頼してやってもらうよう案内して下さい。

役所手続きや事務関係も、業法に触れる恐れもありますので、ケアマネージャーさんは率先して断るか、然るべき振り先を用意して極力手を付けない事をお勧めします。

行うと違法なシャドーワーク

下記についてはお金をもらって行うと違法、行うこと自体が違法な物です。下記は依頼されたら法律を盾にして断っていただくことをお勧めします。

  • 役所へ提出する書類の作成
  • 自宅から自施設以外への送迎

市役所、税務署、社会保険事務所、法務局などへの提出書類はそれに対応する士業と呼ばれる方以外は作成をすると違法になります。本人が作った物を委任状をもらって代理提出が限界と言われています。

代理で作成してあげて不備などがあると場合によっては訴訟リスクを背負いますので断って頂くことを強くおすすめします。

次に送迎ですが、御存知の通り介護タクシーは運輸局からの許可を貰って利用者さんを送迎しています。これを無許可で行うと「白タク」と呼ばれる違法行為になります。事故などが起こった時に責任を負いきれなくなる場合があります。

上記2点は「法律で禁じられているので」という事を盾に断っていただくことを強くおすすめします。

シャドーワークの線引き

前項目でお示ししましたように、シャドーワークについても3つのラインがあると考えています。

  • どうしても断れない相談・安否確認
  • 日常生活支援
  • 行政関係手続き

まず行政関係の手続きについては、リスクが伴うので極力断っていきたいです。

手続きに不備があり、貰えるはずの物が貰えない、受けられる物が受けられない、免除される物が免除されないなどがあると責任を取れません。

これはケアマネージャーの職務で背負う責任では本来ありません。

次に日常生活支援ですが、これについてはちゃんと線引しておかないと際限なく増えていきます。

  • 相談側もケアマネ業務をよくわかっていないのでとりあえず相談
  • ケアマネ側も相手が困っているので受けちゃう

聞く話ではこの流れが結構多いとのことです。

ケアマネのシャドーワークの解消方法

冒頭に戻りますが、これらのシャドーワークを保険外サービスにしようという提言が省庁から出ています。

「しよう」というよりは、元々介護保険外のサービスなのですが、知らないでケアマネに頼んでいる状況に対し「それは介護保険の範疇ではありません」と啓蒙する運動をしようという話です。

介護保険外サービス、主に日常生活支援レベルですと、一部除き許可などは不要の物が多いので、わざわざ資格を持っているケアマネがやる必要がないのです。

シャドーワークについては、私は「外注化」が一番良いと考えています。

ただ断るのは断りにくい、でもやってくれる所を紹介してあげる事で自分は断りやすくなります。お金はかかるかもしれませんが、頼む頼まないは利用者の選択です。

何をどこに頼めば良いか、最初から決めておき、紹介をする!と決めておくだけでもかなり楽になると思います。

日常生活支援系シャドーワークの解消方法

当ホームページは介護タクシーのトピックを主に扱っていますので、ケアマネージャーのシャドーワークの解消については

・介護タクシーの救援事業

の活用をすれば良いのではと考えています。

介護タクシーの救援事業とは、簡単に言うと「本来運送以外に使ってはいけない営業車を、運輸局に事前に届出ておくと、運送以外の便利屋事業に使える」という物です。

つまり介護タクシーは事前届をすることで便利屋事業ができます。

介護タクシーで便利屋が出来る!救援事業について詳しくはコチラ

介護タクシーは未だに数が少なく、朝の通院ラッシュは大忙しです。ですが、午後からは比較的手のあく事業者さんが多い傾向にあります。

おそらくケアマネさん側に、シャドーワークを介護タクシーに頼もうという発想をもっている人は居ないと思います。

なので、介護タクシー側から「こんな事出来ます」という提案を持って行くと喜ばれる可能性があるのではないかと私は睨んでいます。

介護タクシーの救援事業はどんなことが出来るのか

あくまで例示ですが下記のようなことが出来ます。

  • 病院の予約代行
  • 病院の付き添い
  • 安否確認
  • 薬受け取り
  • 買い物代行
  • 忘れ物受け取り
  • 両替代行
  • 電球交換、家電の修理
  • スマホの設定代行
  • 家具移動の手伝い
  • 公共料金の払込代行
  • ガス元栓確認
  • 役所・銀行への手続代行
  • 冠婚葬祭の付き添い
  • お墓掃除、お墓参り代行
  • 切符やチケットの予約購入代行
  • 草むしり、草刈り等の庭仕事代行
  • ペットの散歩代行
  • 車いすの修理点検
  • 家事全般、掃除代行
  • お話相手
  • 親の介護施設への届け物
  • 除雪
  • 灯油配達

便利屋なので、許可がないと出来ないような事以外は大体何でもできます。

例えば「お金を払って荷物を運んでもらう」のような場合は、貨物運送の許可が必要なので救援事業では出来ないことになります。

ケアマネさんの場合、介護タクシーの事業者さんを何件かご存知の方が多いと思いますので「救援事業をやっているかどうか」を確認して頂けるとスムーズかと思います。

介護タクシーの開業や救援事業など詳しく知りたい場合「初回無料相談希望」と下記LINE、お電話でご一報ください。弊所からご連絡差し上げます。

友だち追加

LINEでのご相談は無料です。

介護タクシー問合せお電話コチラ

土日祝電話対応行っています。

ケアマネ事業所に介護タクシー部門を作る

単体の居宅介護支援事業所の場合は、いっそ介護タクシー事業を開業して送迎及びシャドーワーク請負部門を作るのも手段です。

ケアマネージャーと介護タクシーの相乗効果について詳しくはコチラ

以前弊所でも記事に書きましたが、定期収入が中心のケアマネ事業と、スポット収入が中心の介護タクシーではお互いがお互いの事業を補い合えるので相乗効果が高いです。

私(ケアマネ)は出来ませんが、うちの介護タクシーなら便利屋事業をやっておりますと振る事で完全に断らなくても済む上、保険外収入にもなり、介護タクシーの手配というシャドーワークも減らせるので相乗効果は高いです。

介護タクシーは車両代+150万円を目安に開業が視野に入って来ますので、検討してみるのも手です。

介護タクシーを開業したい場合の要件や人材設備資金詳しくはコチラ

事務・手続き関係のシャドーワーク

病院系

  • 入退院時の手続き支援
  • 入院入所の身元保証
  • 医療同意

その他役所系

  • 介護保険以外の役所での諸手続き
  • 代読・代筆
  • 財産管理
  • 生活費等、日常的な預貯金の引き出し、振込代行
  • 死後事務
  • 土地や相続に対する手続き
  • 申請書類作成、減免手続き

介護保険の手続きはケアマネさん自身がやりますが、それ以外の役所への手続きについては、ケアマネさんの範疇外です。

すでにご本人で作られた書類を委任状と一緒に持っていくだけなら誰でも可能ですが、作る所からとなるとリスクが伴います。

前述しましたが、これを報酬をもらって事業として行う場合法に触れる可能性があります。

病院手続きや医療同意

基本的にはご家族が行えるようにするのが望ましいです。

簡単な検査入院などの身元保証ならともかく、命に関わるような医療同意までケアマネさんが背負いこむ事はお勧めしません。

この場合弁護士や、高齢者サポートに特化している行政書士などの専門家に振り先を用意しておくことをお勧めします。

高齢者サポートを専門にしている行政書士は、どの範囲で利用者さんと契約を結べが良いかのノウハウなどを持っています。

病院以外の役所の手続き代行

役所手続きをケアマネさんがやってしまうと、業法に触れる可能性があります。

すでに本人が書かれた書類を委任状と一緒に役所に出しに行く場合なら誰でも可能です。

書類を作成する所からとなると、本人の意思を確認の上で書類を作らなければならず、齟齬があって書類に不備が出るなどのリスクを背負います。

ケアマネさんが訴訟リスクまで背負う必要はありません。法律を盾に極力断って下さい。

なお、これらの手続きの外注先ですが

税金関係→税理士
保険年金手続き→社会保険労務士
土地建物関連手続き→司法書士
その他警察や市役所などの手続き→行政書士

知り合いがいれば良いのですが、なかなか普通に生活をしていて触れ合うことの無い専門家です。

近隣に存在している事務所の名前と電話番号だけでもメモしておいてご案内してあげるだけでも良いかもしれません。

弊所で請負可能なシャドーワーク

行政書士は役所関係の手続きを代行することが可能です。

  • 住民票関係(転入届、転出届、転居届)
  • 戸籍関係(転籍届、分籍届など)
  • 印鑑登録証明書
  • 課税証明書や固定資産税等の納税証明書取得
  • 住民票取得
  • 戸籍謄本・抄本・除籍取得
  • マイナンバーカードの住所変更
  • 犬の登録
  • 運転免許証の住所書き換え

これ以外の手続きでも相談下さい。

印鑑証明書の場合はカードをお預け頂ければ取得可能です。それ以外の物については委任状を書いて頂ければ取得や代理届出が可能です。

下記の範囲内、手続き1件につき6,600円~で承っています。申請の内容によっても変わります。お見積りご依頼下さい。

赤地域:6,600円
黄色地域:9,900円
水色地域:13,200円

ケアマネージャーのシャドーワーク請負範囲

役所手続き系シャドーワークの外注を考えている場合は「初回無料相談希望」と下記LINE、お電話でご一報ください。弊所からご連絡差し上げます。

友だち追加

LINEでのご相談は無料です。

介護タクシー問合せお電話コチラ

土日祝電話対応行っています。

弊所で請負不可能なシャドーワーク

  • 税金関係
  • 土地建物関係
  • 年金、保険関係

上記、弊所請負が不可能ですが、税理士や司法書士、社労士などが紹介可能です。

ご遠慮なくお尋ね下さい。正直な話、ここまでの手続きはシャドーワークの範疇を超えていると思いますので、まずはご相談下さい。

まとめ

  • ケアマネージャーは本来の業務以外の業務の圧迫が社会問題になっている
  • シャドーワークは保険外サービスの位置付にする検討がされている
  • マッチング次第でシャドーワークは外注が出来る

下記に当てはまるなら「初回無料相談」ご検討下さい

人員、物件については揃える前から相談を依頼して頂いて構いません。どのような物件と人員にすれば良いかご案内させていただきます。

すでにある物件については、許可が取れるか取れないかを調査させていただきます。なるべく早い段階で無料相談受けて頂けるとスムーズです。

メール、LINE、お電話どれでもご一報下さい

下記メールアドレス、LINE、お電話等に「初回無料相談希望」と明記の上ご一報下さい。弊所よりご予定の確認の連絡をさせていただきます。

LINEで無料相談

介護タクシー問合せお電話コチラ

LINEでのご相談は無料です

LINEは「友だち追加」をタップ後、ご連絡よろしくお願い申し上げます。

ZOOM等で希望のお客様も、下記メールフォームまでご連絡頂ければ対応させていただきます。

メールは24時間以内に必ず返信、電話に出られない場合は折り返しさせていただきます。(携帯番号からの折り返しになります)