
2022年6月時点での情報になります。アプリのようなIT情報については、日進月歩です。すぐ情報が古くなるので日付を明記します。
タクシー配車アプリという物があることをご存じの方も多いと思います。
一般タクシーで言うと「GO」や「DiDi」等が有名です。
ではこれらのアプリで介護タクシーを利用することは出来るのでしょうか。
一般タクシーの配車アプリ
結論から言うと「GO」や「DiDi」等では介護タクシーを呼ぶことが出来ません。
という事は、介護タクシー業者側もこれらのアプリに登録することが出来ません。
乗客の制限等の問題でシステム的に難しいのか、需要がまだ足りていないのか、原因は明記されていませんが、介護タクシーには対応して頂けていない様子です。
ただ、車いすご利用の乗客側からは
タクシーアプリ『GO』 スライドドア車両指定や、車いす指定が可能となる新機能「サービス指定」を一部エリアからスタート
東京、神奈川、京都の一部からだそうですが、上記のサービスがあります。
介護タクシーは呼べませんが、UDタクシーのような車いすが乗車できるタクシーは呼ぶことが出来るようです。
介護タクシーの配車まであと一歩という感じです。
介護タクシー専用配車アプリ
これも結論からいうと実証実験段階です。
下記の地域で実証実験がされました。
宜野湾青年会議所「ユタクシHigh yaaa」
宜野湾つまり沖縄県です。
「宜野湾市」「中城村」「北中城村」の3自治体限定で配車アプリの実証実験が行われました。
行った結果どうなったか、今後本格化されるかまでの情報はまだありません。
青年会議所、つまり民間がこのような実験を行っています。こういう活動が広がっていけばいいなと強くに思います。
神戸市消防局「さぽのる」
2018年と割と早い段階で介護タクシー配車アプリの実証実験が行われました。
これは消防局が行っており、介護タクシーや民間救急を含む業者の病院への搬送について、配車をして行こうという意図での実験だったそうです。
神戸市消防局「おくる電」
配車アプリとは違いますが、AIによる民間救急及び介護タクシーのマッチングシステムになります。
以前ご紹介した「♯7119」救急安心センターで「救急性はない」と判断された場合、この「おくる電」を紹介される事があります。
救急車を呼ぶのか、呼ぶまでもないことなのかを判断に困った場合、電話番号♯7119に電話して相談してみましょう。
「おくる電」は音声対応のAIで、こちらの音声で条件にあった民間救急及び介護タクシーを3社ほど紹介してくれるシステムです。
勿論、救急安心センターから紹介されなくても、救急じゃないと自分で判断したら直接おくる電にかけても構いません。
神戸市は特に救急車の逼迫の防止対策にかなり力を入れており、その旨クラブハウス等でも発信されていたりしています。
救急車の逼迫については全国レベルの話になりますので、こういった対策も全国に広がればと願います。
結論:介護タクシーはアプリでは呼べない
2022年6月現在では、介護タクシーの配車アプリはありません。
一般タクシーの配車アプリで介護タクシーを呼ぶことも出来ません。
ただ、実験等は行われており、近い未来には配車アプリで介護タクシーを呼ぶことができるようになると予想されます。
おそらくこれも、我々が高齢者になる頃には叶っている話になると思いますが、それが早く叶うか遅く叶うかという違いだけだと思います。
現在の高齢者はアプリ等を使い慣れている方は少ないと思いますが、ご家族が予約する等のシーンも増えて来ますし、アプリを使い慣れた世代が高齢者になる時が遅かれ早かれ来ます。
事業者としてもそういった時代の変化に対応出来る準備をしておきたいですね。
まとめ
- 介護タクシーは一般タクシーの配車アプリでは呼べない
- 介護タクシー専用の配車アプリはまだ実験段階
- 介護タクシーの利用者もアプリを使いこなせる世代ではない
- 今後、遅かれ早かれ増えることが予測される
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この記事は行政書士が執筆しています

当記事は、役所の手続きの専門家で、介護タクシーの開業運営の専門家でもある行政書士・高橋健治が執筆を行っております。