福祉有償運送というサービスがあります。介護タクシー(福祉タクシー)の競合というよりは、公共交通機関や介護タクシーが少ない地域に穴埋めとして行われるサービスです。
介護タクシー事業者としては、こういったサービスが有ることを覚えておいて、今後の運営にあたって考慮に入れましょう。
ではどういったサービスになるのでしょうか。専門の行政書士が徹底解説します。
この記事を最後まで読むと、福祉有償運送のサービスの内容や、それに対しての介護タクシーがどう立ち位置を取れば良いのかがわかります。
当記事は、介護タクシー開業・運営に特化した専門行政書士が執筆しています。
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大阪府行政書士会所属 会員番号008156
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福祉有償運送
福祉有償運送とは、下記のようなサービスになります。
乗客:単独で公共交通機関が利用できない
地域:公共交通機関が十分でない地域
タクシーも十分でない地域
料金:営利でない(一般タクシーの1/2の料金が目安)
車両:福祉車両(リフト、スロープ、回転シート、リフトアップシート付き等)
運転者:二種免許保持者、または普通免許+国土交通大臣が認定する講習を修了
大まかには上記のようなサービスになります。
介護タクシーが少ない所で非営利団体が行う、営利でない料金での福祉運送と解釈すれば間違いないでしょう。
非営利な法人が可能
非営利法人が条件ですので、株式会社や合同会社はこれを出来ません。
下記の法人が可能です
- NPO法人
- 一般社団法人
- 一般財団法人
- 認可地縁団体
- 消費生活協同組合
- 医療法人
- 商工会議所
- 商工会
- 権利能力なき社団
最後、権利能力なき社団は法人ではないですが可能です。
登録が必要
営利ではありませんが「有償」という事になりますので、地元運営委員会への登録が必要になります。
登録申請をすると、運営協議会が協議を始めます。運営協議会は大阪に7団体あります。
申請業者が要件に当てはまっているかに加え、登録地域に公共交通機関やタクシーが充分でないかどうかも運営協議会が判断します。
福祉有償運送の登録要件
下記のようになります。
運転者 | 二種免許保持者または、普通免許保持+国交大臣指定の講習を修了 |
車両 | 福祉車両(リフト、スロープ、回転シート、リフトアップシート付き等) |
任意保険 | 対人8,000万、対物200万 |
運賃 | タクシー運賃の1/2を目安に原価に利益を乗せない範囲 |
運賃以外のサービス | 実費の範囲内 |
保険などは介護タクシーの要件と同じです。
料金等は自由度が低く、営利活動は制限されて、社会貢献活動の意味合いがかなり強いです。
乗せられる乗客
介護タクシーと全く同じです。
- 身体障害者
- 介護保険の要介護者
- 介護保険の要支援者
- その他肢体不自由、内部障害、知的障害、精神障害、その他の障害を有する者
それに加えて
・会員登録された会員
が追加されます。介護タクシーは予約が頂ければ会員登録は不要ですが、福祉有償運送を利用したければ、事前に福祉有償運送業者に会員登録が必要です。
介護タクシーとの棲み分け
主に下記のようなことが考えられます。
- 福祉有償運送はタクシーの少ない地域で運営している
- (介護タクシーとバッティングする事が少ない)
- 介護タクシーの多い所では許可が降りない
- (運営協議会はタクシーが十分居ない所に許可を下ろす為)
- 数が少ない
- 非営利が条件なので、行う事業者は少ない
介護タクシーは現状でも予約が取れにくい事で有名ですが、安くて数が少ない福祉有償運送については尚更予約が取れないと考えていいでしょう。
地元に福祉有償運送が走っていたとして、その数だけで地元の車椅子利用者を全員賄うことは不可能です。福祉有償運送は今後大きく増えませんが、車椅子利用者は年々増え続けています。
正直な所福祉有償運送は「予約が取れればラッキィ」のような立ち位置になっていきます。介護タクシーとの棲み分けは十分可能です。
なお、介護タクシーの業界についてや、福祉有償運送が介護タクシーの競合になりえるかについては下記の記事に詳細記しました。
福祉有償運送を始めたい時は
かなりボランティアに近い活動となりますが
- 福祉有償運送を始めたい、興味がある
- 介護畑で運送のことはよくわからない
- 現在の地域で始められるか知りたい
等などありましたら、ぜひ弊所までご相談下さい。専門の行政書士が直接対応させていただきます。
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まとめ
- 福祉有償運送は自治体やNPO法人が行う非営利サービス
- 公共交通機関やタクシーが少ない地域に許可が降りる
- 介護タクシーとバッティングすることは少ない
- そもそも数が少ない
下記に当てはまるなら「初回無料相談」ご検討下さい
- 介護タクシーの開業を検討している
- 訪問介護・看護の他に介護保険外のサイドビジネスを考えている
- 障害者福祉事業の他に国保連外のサイドビジネスを考えている
- 介護のスキルを活かして独立したいと考えている
- 開業したいけど何が必要かよくわかっていない
- 物件はあるけど、これで許可が下りるか知りたい
- 現在介護事業を行っていて、サイドビジネスを考えている
- いつも頼んでいる介護タクシーの予約が取りにくい、自前で1台持ちたい
- 男性ヘルパーの活躍する場を更に増やしたい
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