車いすやストレッチャーを乗せる比較的大きな車というイメージがある介護タクシー(福祉タクシー)ですが、軽自動車で営業ができるのでしょうか。
軽自動車で開業が出来れば、介護タクシーとしては最もミニマムな開業が可能です。ただ一般タクシーについては軽自動車では開業できません。
介護タクシーは車いす等も載せなければならないのにそんなことが可能なのでしょうか。大阪で介護タクシー開業運営を専門としている行政書士が徹底解説します。
この記事を最後まで読むと、軽自動車で介護タクシーの開業が可能か、実際開業した場合どうなのか、メリット・デメリットの面でどうなるのかがわかります。
介護タクシーの設備・施設で許可が取れるかのチェックについては、下記LINE、またはお電話で「初回無料相談希望」とお申し付けください。弊所から回答申し上げます。
介護タクシー(福祉タクシー)は軽自動車で開業できる
一般タクシーは軽自動車不可ですが、介護タクシーは軽自動車での開業が可能です。
軽自動車が許されているタクシーは
- 介護タクシー
- 一般タクシーの一部電気自動車
それ以外のタクシーは軽自動車禁止です。
ストレッチャーは厳しいですが、車いすは乗ります。車いすに特化した運営という事でも考えることができます。
自動車以外の介護タクシーの開業のための全条件については下記の記事もご参照ください。開業には「ヒト・モノ・カネ」が必要です。
なお、弊所に早期にご依頼いただけましたら自動車の要件チェックからも入らせていただいております。
介護タクシーを軽自動車で登録すると黒ナンバーになる
通常介護タクシーは許可後自動車登録をすると、ナンバーは緑色になります。
軽自動車の場合は営業用として登録すると、ナンバープレートが黒色になります。
現在、黒ナンバーをつけられる自動車は下記の3種類だけです。
- 軽自動車の介護タクシー
- 軽貨物運送
- 軽電気自動車の一般タクシー
自動車の条件については増車の時にも問われる
介護タクシー許可後に増車をしたい場合は、新しい自動車の車検証を届出なければなりません。
届出が受理されないと、緑ナンバーに変えるための書類がもらえません。
- 車検証
- 事業用自動車連絡書
上記は必ず必要になります。この際、車検証に「軽自動車」と書かれていても介護タクシーの場合は届出が受理されます。
増車時の詳しい手続きについては下記の記事もご覧ください。
介護タクシーを軽自動車で行うメリット
購入費用が安い
最近は軽の価格も上がってきてはいますが、まだまだハイエースなどに比べると購入費用は安いです。
2024年現在、新車の納期は比較的短くなってきてはいます。新車が選択肢に入りつつありますが、中古車で始められる方が圧倒的に多いです。
中古車市場だとハイエースだと300万前後、これが軽自動車だと100~150万程度になります。
維持費が安い
税金が安くなる
下記の税金が安くなります
- 自動車税(種別割)
- 自動車重量税
- 自賠責保険
軽自動車は自動車税で優遇されており、軽自動車というだけに当然ながら税や強制保険は安くなっております。
車検証に「車いす移動車」等の表記がされ、福祉自動車になるとこれがさらに安くなります。
任意保険が安くなる
ハイエースやミニバンと比較し、任意保険の月額も軽自動車の方が安めの設定になっています。
事故が起こった時の被害額が低めの傾向にあるので、その分月額保険料の設定も安くなっています。
なお、8ナンバー(車いす専用)ではない自動車は任意保険が一気に高くなる傾向にありますが、軽自動車については非8ナンバーでも任意保険はそれほど高くなりません。
燃費が良い
軽自動車の平均燃費はリッター20kmを超えます。
ミニバンだと15km前後、ハイエースだと10km前後です。
介護タクシーは実はあまり距離を走ることがないので、ガソリンについては年間多くても20万程度ですが、軽自動車の場合は、大きな仕事が来ない限り10万切るパターンもあります。
上記のように維持費の面ではかなり優れています。
個人事業主・自宅兼事務所・軽自動車での開業が最も小規模
介護タクシーは本当に開業をミニマムにしようとすれば
- 個人事業主として開業
- 軽自動車福祉車両
- 自宅兼事務所
にすると開業コストとランニングコストはぐっと減らせます。概算250万前後です。
資金を残せると、事業は長く継続でき、チャンスが増えます。
他の運送業や介護事業はここまでミニマム開業ができません。なお、開業のプラン、その後の売上のサポート、資金サポートについては下記の委員会でもサポートを行っています。
専門の行政書士3名が、法律・売上・資金面で徹底サポートしています。まずは「初回無料相談希望」とご連絡ください。

狭い道路に入っていきやすい
- 都心などの、狭い道が多い住宅地
- 地方でも集落の狭い道
- 山道や田んぼ道など、車幅の広い車だと脱輪の恐れのある道
この辺りだと軽自動車は威力を発揮します。
介護タクシーは比較的中大型車が多いので、自分の商圏に狭い道が多い場合は、他の業者と差をつけられます。
介護タクシーは乗降の時間が一般タクシーより長くなることが予想されますが、軽は条項の間の時間も比較的省スペースの道路の占領で済むと言えます。
軽自動車か普通車かお迷いの場合のご相談は下記LINE、またはお電話で「初回無料相談希望」とお申し付けください。弊所から回答申し上げます。
LINEでのご相談は無料です
介護タクシーを軽自動車で行うデメリット
ストレッチャーを乗せられない
基本的に車いすのみの運営になると思ったほうがいいです。
ストレッチャー対応の同業者と組む等の工夫が必要になるかもしれません。
軽自動車のデメリット=大型車のメリットになるのですが、実は軽自動車で開業される方が多数派で、逆にストレッチャー対応の業者様は少ないというのが現状です。
または、増車の際に2台目はハイエースにして使い分ける等も考えられます。
大型車より揺れる
軽自動車は重量が軽いので、段差や風の影響を受けやすいです。
介護タクシーは、体の不自由な方が乗車することが想定されます。
自分で自分の体を支える力が弱い利用者については、振動が多いと疲労も増えることが予想されますので、とくに注意が必要になります。
付き添いの方が多人数乗れない
車内はどうしても狭いので、付き添いの方は乗れても1~2名程度です。
軽自動車ですので、車内は狭いです。基本は運転手、助手席に付き添いの方1名、後部に車いすの方を含めて合計3名です。
なお、エブリィワゴンのように車椅子の横に補助席がついていて車椅子込み4名乗車できる構造の自動車もあります。
運賃は普通車と同じ
もともとタクシーでは軽自動車が許されていないので、軽自動車料金という料金体系は存在しません。
軽自動車は、他の大きい車に比べて「ストレッチャーが乗せられない」「揺れに弱い」等があり、サービスの質が落ちることは否めません。
ですが、運賃部分については安くできません。
ただし、介護タクシーは運賃以外の料金がありますので、ここを安くすることで柔軟な対応は可能です。
※地域によっては古い運賃体系が残っており、中型車と小型車で料金が分かれている地域があります。
以上が軽自動車のメリット・デメリットです。
ただ、受け持っている利用者様たち、地域の状況、地理、事業の財政状況等を考慮するとデメリットがメリットになる場合も十分ありますので、総合的に考えて決めたいですね。
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介護タクシーは実は軽自動車でスタートが多い
介護タクシーは、小さく始められるのが利点ですので「まずは軽自動車で始めてみよう」と考える方は多いです。
現在の市場の状況ですが
- 軽自動車で始める事業者の方の割合が多め
- ハイエースなどでのストレッチャー対応業者は多くない
- 中古車市場だとセレナ等のミニバンは人気で少ない
つまり現在の市場は軽とハイエースが比較的多めです。軽で始める人が多いと、ストレッチャー対応の業者に仕事が集中してしまいます。
つまり現時点では「ストレッチャーに対応できる」というだけで、差別化できてしまいます。
いっそハイエースで始めてしまうというのも手かもしれません。
弊所の付き合いのある自動車屋さん曰く
- セレナ、ヴォクシー、ノアなどのミニバンは人気機種で出回らない
- 一般家庭で使い終わった福祉仕様の軽自動車が中古市場に流れている
- 介護施設での送迎車払い下げの福祉仕様ハイエースも中古市場に出ている
という状況で、ミニバンは人気で販売数自体が少なく、軽自動車とハイエースは比較的販売店での在庫が多く価格も抑えめで手に入るという状況だそうです。
ただし、軽もハイエースも出るには出ますがすぐに買われていくという取り合い市場が続いています。ちなみにミニバンは出品すら少ないそうです。
一度自動車ディーラーさんに見積もりを依頼してみて考えてみるのもいいかもしれません。
大型車、ミニバン、軽のどれを営業車にするか迷ったら
- 営業車をどれにするか迷っている
- 車いすに特化したい
- 維持費を安く抑えたい
- 商圏に狭い道が多い
- 1台目は大型車だが、2台目は別の車がいい
など、車選びに迷った場合は是非ご相談ください。専門の行政書士が直接対応させていただきます。
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まとめ
- 介護タクシーは軽自動車でも開業許可が下りる
- どちらかというと「まずは軽自動車で」という方が多数派
- ランニングコストを抑えられる
- 車いすのみの運営になる
- 普通車に加えて揺れが多くなるので対策が必要
介護タクシーの手続き・書類がややこしいと思ったら
介護タクシーは、下記のような場合に手続きが必要です。
- 介護タクシーを新規開業したい
- 車を増やしたい・減らしたい・譲りたい
- 事務所や車庫を移転したい
- 車庫を拡大したい
- 法人化したい
- 誰かに事業を渡したい
- 手続きをしたあとに車検証やナンバーを変えたい
でも書類をどう書いていいかわからない、どんな書類を集めればよいのかわからない。その場合弊所にご相談ください。
- 新規開業の一括ご相談
- 必要書類の案内
- 物件の開業・移転可否の調査
- 申請・手続きの代行
上記一切承ります。
特に物件の調査などは賃貸借契約の前の弊所へご相談ください。契約後に不可物件であることが発覚すると経済的損失になります。
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