車の名義変更がしたい、親から子へ譲渡、ローンが終わった、会社から社長や社員への車の払い下げ。
この場合車庫証明は必要でしょうか。結論から言うと譲渡の状況によって必要な時と必要でない時があります。
- 名義が変わるだけで車庫はかわらないのに必要?
- 名義変えて車庫が変わる場合はやっぱり必要?
- 名義変えて車庫は変わらないけど、使う人の住所が変わる時は?
名義変更の場合、車庫証明の取得を省ける時があります。専門の行政書士が解説します。
この事記事を最後まで読むと、車庫証明が必要な時と、そうでない時がどんな時か、名義変更の手続がどういう流れなのかがわかります。
車庫証明が必要な時・車庫証明ってどんな書類?
車庫証明とは、自働車を購入して登録する際に必要な書類になります。
- その車庫に車が入るか
- 車庫の広さや前面道路の広さ等は大丈夫か
- 別の車が停まっていないか
等をチェックし、路駐などを防ぐ為のものになります。
自働車を購入や名義変更を行おうとする場合、例外を除いて殆どの場合、車庫証明が必要となります。
車庫証明が必要となるケースとは?
下記の場合は車庫証明が必要となります。
新規登録 :車を買った。新車でも中古車でも、ディーラーから買った。
移転登録 :ディーラーを挟まずに車を個人売買したなど。
変更登録 :車庫の住所がかわった。
住所変更時:車庫が変わらなくても、引っ越して自分の住所が変わった
上記のうち、名義変更に伴い
- 車庫の住所が変わる
- 自分の住所が変わる
- 車をくれた人と自分の住所が違う
等の場合は車庫証明が必要になります。
名義変更の必要手続きと流れ
車の名義変更と車庫証明はどちらを先にすれば良いか
車庫証明を先に取って下さい。
なぜなら車の名義変更(車検・ナンバープレートの取得)には車庫証明が必要になるからです。
車庫を確保された状態でないと自働車は登録されません、登録されてナンバープレートが付けられないと名義変更は終わりません。
車庫証明を含めた名義変更の流れは、下記のようになります。
車庫証明は、必要書類を集めて地元警察の交通課に持っていくと約一週間後に交付してくれます。
郵送が許されていないので、平日のお昼に警察に2回警察に行く必要があります。
名義変更に必要な書類と提出方法
下記の書類が必要です。
- 自動車保管場所証明申請書
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 使用の本拠が確認できる書類(運転免許の写し等)
- 委任状(自分で行う場合は必要なし)
- 自分の土地の場合:自認書
- 借りている場合:保管場所使用承諾書
名義変更の場合、前の持主の車検証があると思いますので、上の申請書2枚はそれを書き写せば埋められます。
普通車の車庫証明の書き方、記入例はコチラ!
軽自動車の車庫証明の書き方、記入例はコチラ!
車庫証明名義変更必要の手数料や費用について
大阪での車庫証明の必要手数料は2,700円です。
証紙代:2,200円
標章代:500円
となります。標章とは、右図のような保管場所を示したステッカーです。ステッカーは必ず車に貼るようにして下さい。
名義変更時の車庫証明期限と重要な注意事項
車庫証明には有効期限があり、交付から1ヶ月以内に車の登録を完了させる必要があります。
特に書面等に書いてあるわけではないのですが、自働車の車検の時に1ヶ月以上前の日付の車庫証明を提出すると「もう一回最新の日付で取ってきて」と言われる場合があります。
車庫証明は性質上、早く取りすぎるような例はあまりないのですが、知っておくと確実なスケジュールが組めます。
名義変更時に車庫証明が不要な時4パターン
名義変更の時に限っては、車庫証明が不要な場合があります。
車検証の「使用の本拠」の住所と、新使用者の住所が全く同じの場合は、車検証がなくても名義が変更出来ます。
同じ家に住んでいる親子の間で、車庫も同じのまま名義だけ変えるパターンの場合はこれにあたります。
ローンを払い終えた後
ローン支払中は
所有者:ローン会社
使用者:自分
になっているパターンが多いですが、ローンを払い終えると
所有者:自分
使用者:自分
に変える必要があります。この場合だと、車庫証明は不要で車検を通すことが出来ます。
同居している親→子、夫→妻等への名義変更
自宅の車庫においてある車を、親→子へ名義変更する場合は
- 自宅の車庫の住所
- 新使用者(子や妻)の住所
これが同じになるので車庫証明は不要になります。
会社名義の車を社長へ払い下げる
- 会社名義の車を社長に払い下げる場合
- 社長が社屋に住んでいて車庫を変えない場合
この場合だと、車庫証明は省けます。
社長が別の所に住んでいたり、車庫を変える等する場合は車庫証明が必要です。
同じ敷地内にある別会社へ名義変更
車庫もそのままで、同じ敷地内にある会社(製造会社から販売会社へ)の名義変更については、車検証が不要です。
かなり限定されたレアケースの時のみになりますが、覚えておけば無駄な手続きを省けたり、期間を一週間程度短縮できたりします。
平日の昼、2回も警察に行けない場合は代行を
上記に挙げた通りのケースに当てはまっていない場合は、車庫証明が必要です。
つまり、大体のケースでは車庫証明が必要になってきます。
車庫証明は、書類自体は簡単ですが、平日の昼に2回警察署に訪問しなければならないので、自分でやるのには若干ハードルが高いです。
- 引っ越してディーラーが遠くなった
- 個人売買だから自分で出来ない
- 家族内の名義変更だから代行してもらえない
等の場合は地元行政書士へ代行を依頼して見て下さい。
申請・受領代行なら5,000~10,000でやっている所も多く、そこまで高額ではないので是非検討してみて下さい。
弊所では、書類の作成から丸々承って16,500円、完成書類の申請・受領代行については5,500円で承っています。下記の地域対応しております。
下記メールフォーム、LINE、お電話等で「車庫証明代行依頼」とご一報下さい、弊所から連絡させていただきます。